インターンシップの時に交通費支給や宿泊場所提供などがあり、待遇がいいなと感じていました。実際見学に来てみると昼食の時にみんなが笑いながら話していて、仲の良い職場なんだろうなと思ったのと同時に、牛舎の広さや頭数の多さが圧倒的で驚いたのを覚えています。
大学では羊の研究をしていたので搾乳をやったことはないし、分娩も見たことがないし、ちゃんと牛を扱ったこともありませんでした。不安はありましたが、JETは全ての作業に手順書があり未経験者でもしっかり学べる環境だったのがありがたかったです。新人のうちは頭で理解しても実務ではうまくいかず、負けず嫌いな性格もあり、手当たり次第に先輩や同期を捕まえて質問していました。笑
現在は、栃木牧場で産まれた仔牛を引き受け、交雑種は月齢8カ月まで、和種は10カ月まで哺育・育成する仕事を担当しています。15人ほどのスタッフで面倒を見る仔牛は常時1500~1600頭。ミルクを飲ませ、病気予防のワクチンを打ってと、まるで自分の子供のように大切に育てますが、育ち方は一頭一頭違っていて、やればやるほど奥深さを感じる仕事です。さまざまなケースに対応する分、現場力が付くと思います。
月平均200頭産まれる仔牛がどんどんやって来るので仕事はエンドレスですが、心を込めて育てた牛を市場に送り出すときは毎回達成感があります。
自動哺乳機を導入しており、子牛がどれだけミルクを飲んだかなどの状況はデータで管理し、1頭1頭を追うことが可能です。規定値まで飲んでいない牛には個別にミルクを与えます。自動機の導入で作業効率化は図れていますが最終的な確認は私たちが行います。任せられる部分は機械に任せ、データをしっかり確認し、自分の仕事がいかに収益に結びついていくかも考え会社に貢献しなければいけないとも思っています。
農業は、自分で考えて、判断して、行動する場面が多い仕事です。マニュアルがない難しさはありますが、難しいから面白いのかもしれません。
わたし、
現場で成長しました。
とにかくミスはしたくない。わからないことは聞くけれどそれ以上は考えもしませんでした。
自分がしている仕事の意味や影響を考えるようになったし、人に質問する時も自分の考えをもって尋ねるようになりました。